免疫と自律神経
自律神経を調整する丹田呼吸とは?
人間に限らず、肺呼吸をしている動物の肺はその体の中のかなり大きな部分を占めていま す。
これは不必要に大きくなっているわけではありません。 必要だからこそそれだけの大きさを持っているわけですが、私達はそれを有効に使ってい るでしょうか?
ほとんどの方は浅い呼吸をしているといわれています。
浅い呼吸を続けていると、脳の働きや身体の働きを十分に発揮できません。
肺全体で使っていないので、わずかな部分だけを使って呼吸しているのです。
それでは充分な酸素を身体の隅々まで行き渡らせることが難しいですね。
また、人間の器官には、自分の意志で動かせない膵臓、肝臓などの植物性器官※
※動物体において、消化・生殖・呼吸・循環・分泌・排出などにたずさわる器官。植物にもみられる機能であるための名前です。
そして、意志に よって動かせる筋肉などの動物性器官※ があります。
※動物に特有な機能をつかさどる動物性器官に対していう。
植物状態という言葉があります。難しく言うと、遷延性意識障害(センエンセイイシキショウガイ)です。
意識はなくても内蔵などは正常に働いている状態です。
植物性器官は基本的には自律的で疲れを知らない器官であり、寝ているとき でも休みなく働いています。
それに対して、動物性器官は強大なパワーを発揮するものの疲れやすい面があります。
動物が水の中から陸上に上がり、食べ物を求めて動き回るための適応の過程で、植物性器 官もだんだん動物性器官、特に筋肉の支配を受けるようになります。 その中でも特に肺は随意筋(自分の意志で動かせる筋肉)の支配も受けるようになります。
つまりは、肺を使う呼吸というのは、植物性器官でもありますが、動物性器官である随意 筋も使うため、疲れやすく、したがって充分に働かせにくくなっていると言えます。
丹田呼吸(俗にいう腹式呼吸ですが厳密には違います)とは、
簡単に言うと不十分な呼吸を意識的に深く行い、肺の大きさに見合った本来の機能を最 大に発揮させる手法と言えます。
植物性器官を昼夜にかかわらず、また、私達が意識するしないにかかわらず、常に働いて 生命を維持してくれるのは、自律神経です。
例えば、意識的に、心拍数を早くしたり遅くしたり、血圧を上げたり下げたりはできませ んよね。
心臓、胃、腸、肝臓、膀胱、腎臓…、これらの組織は自律神経により調整されています。 自律神経は自分の意志では働かせることができません。
しかし、ひとつだけ自律神経を意識して動かすことができる方法があるのです。
それは呼吸です。
特に、丹田呼吸は自律神経を調整しリラックスを得たり健康を回復したり、ストレスを解消させたりも可能なのです。
なぜストレスを解消させることができるか?
自律神経は、交感神経(ストレスがかかっている時に優位になる)と副交感神経(リラックスしている時に優位になる)
の2種類があり、バランスが保たれています。
ストレスを感じていいるときは「交感神経が優位」な状態なので、呼吸法によって自律神経を調整すれば、交感神経と副交感神経は自ずとバランスが保たれていく。という流れになります。
丹田呼吸でストレスを解消しましょう!
丹田呼吸はまたホームページに書いていきます。